「中山大障害」の穴馬探しをお届けします。
中山大障害は12月25日(土)に中山で行われる年2回の障害G1です。
なお、冬の大障害は「日照時間」の関係でメーンレースではなく当日の第10Rとして行われます。
早速、中山大障害で留意したいポイントをお伝えしましょう。
【ポイント1】「中山の障害戦」で好走実積が無い馬では苦しい |
→単純な話ですが、とても大切な話ですので毎年お伝えしています。
今年もこのテーマからスタート。
近5年の好走馬15頭の、それまでの中山障害戦での成績を診てください。
17年1着 オジュウチョウサン 3.2.0.2
17年2着 アップトゥデイト 2.2.1.0
17年3着 ルペールノエル 1.0.1.1
18年1着 ニホンピロバロン 2.1.1.0
18年2着 タイセイドリーム 1.0.0.1
18年3着 マイネルプロンプト 2.1.0.2
19年1着 シングンマイケル 0.1.0.0
19年2着 プライトクオーツ 0.0.0.1
19年3着 メイショウダッサイ 0.1.0.0
20年1着 メイショウダッサイ 1.2.1.1
20年2着 ケンホファヴァルト 出走ナシ
20年3着 タガノエスプレッソ 0.0.1.0
このように『中山の障害戦で好走経験が無かった馬』は15頭中2頭だけ。
つまり、中山大障害で好走するためにはまずは中山の障害戦で連対した実積が必須となっているワケです(大障害戦でなくても可)。
高低差大の「坂」を下って上る、特殊性が非常に強い中山の障害戦。
大障害ではない普通の障害戦でもその「坂」を通ります。
ですから、そんな特殊舞台・中山の障害戦で好走した経験の有無が、大障害の結果に大きく響いているということでしょう。しかもロングランゆえ坂を何度も上り下りしてくるタフな大障害ですから尚更です。
「中山の障害戦」で好走実積が無い馬は少し評価を割り引きたいレースです。
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【ポイント2】ベテラン馬の活躍が近年減少。その理由は… |
→かつての大障害では「ベテラン馬が何度も挑んだうえで、ついに悲願の障害G1制覇を達成する」シーンがしばしば見られました。
しかし最近はすっかり様変わり。若い馬が普通にハバを利かせるようになっています。近10年の馬齢別成績は下記のとおり。7歳上のベテランが不振です。
4歳 3.0.1.10 複勝率29%
5歳 4.4.1.31 複勝率23%
6歳 1.3.5.20 複勝率31%
7歳上 2.3.3.46 複勝率15%
以前よりも平地→障害に降りてくる馬のレベルが明らかに上がっています。調教技術も進歩しており、大障害で落馬する馬も最近は殆どいません。
つまり、障害界全体が著しくレベルアップしている=ベテラン馬が実績を武器に長い期間ずっと活躍できる甘い世界ではなくなっている、ということなのでしょう。
7歳超のベテラン馬は少し評価を割り引きたいレースです。
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【ポイント3】「J.G2」の前哨戦を叩いてきた馬が強い |
→近10年の前走の「格」別成績を診てください。
J.G1 複勝率50% 1.0.0.1
J.G2 複勝率50% 4.1.2.7
J.G3 複勝率27% 1.3.3.19
OP 複勝率15% 4.4.5.72
その他 複勝率18% 0.2.0.9
このように「J.G2」を使ってきた馬が断然優勢。
特に東京ハイジャンプを使ってきた馬が近5年で4勝しています。
当レースへの間隔も程よく空いていますし、東京の障害戦はあまり消耗戦になりませんから、本番への叩き台としてはあらゆる意味で最適で結果も出ている、という
コトなのでしょう。目下の大障害の王道路線です。